パズル

お気に入りのデザインの食器で食べる。そんなことが、自分の楽しみだったりする。パンにはパンに合う皿を。ガトーショコラには、ガトーショコラに合う色を。あってもなくてもいいようなもの。心を楽しくさせるのは、案外、そういうものだったりする。無駄と…

投影

実家の住人が入れ替わり立ち代わりした時、住む人によって雰囲気がずいぶん変わるなぁと感じた。父は一見小綺麗だけど雑然としていて、兄は埃っぽかった。家具の配置は変わりないが、家の雰囲気に確かに違いがあった。これはおもしろいことだった。人は空気…

大きな波をこえて

軽躁をいい、鬱を悪い、と思わなくなった。その上下でひとつだ。自分はそういうバランスの取り方をしている。軽躁は気持ちがいい。頭が冴え、体は俊敏だ。アイディアが閃く。重たかったことが、どんどん片付く。睡眠が短くなり、目覚めはすっきりする。多幸…

水の世界

ベタを飼いはじめた。熱帯魚だ。ペットショップで、小さなビンに入れられていた。じっと見つめあった。飼いやすい魚としてあげられることが多く、名前は覚えていた。それほど可愛いという印象はなかった。しかしその薄オレンジのベタは可愛かったし、他のベ…

夢への招待

朝めざめた時、夢の内容をメモすることを習慣にしている。覚えていられるのはほんの一部で、大半は忘れているように感じる。容量があるのかもしれない。メモをとり始めると、それがいかに忘れやすいかわかる。二度寝すると、クリアだった映像は、泥沼のよう…

巡り

秋に物を処分した際、そのいくつかを庭先に出した。ガレージセールだ。正確には、好きに持ってかえってもらった。新品同様だが使わないもの。好きで選んだが、色あせて見えるもの。ほとんどは残ったが、次に見た時そのいくつかがなくなっているのは嬉しかっ…

春に投げたブーメラン、冬返る。

人生うまくいっている時、笑顔や感謝を口にするのはたやすい。それは温かな春風に吹かれ、「気持ちいい」と言うようなものかもしれない。それは誰にでもやってくるサイクルで、誰にでもできることなのだ。わたしはしばしば、人生のこういう時期を勘違いして…

悲しい褒め言葉

最近いとこのおばちゃんに、「のんびりだと思っていたのに凄い!」と褒められた。嬉しくなかった。わたしはのんびりな自分が嫌だった。のんびりと思われたくなくて、多分、あらゆる努力をしてきた。その成果が認められた。なのに嬉しくなかった。わたしは深…

無自覚と無知

カスタードクリームが、安く簡単に作れることを知った時、世の中を恨みたくなった。かつては、甘いクリームが食べたくなると、夜中でも徘徊した。コンビニをはしごした。今までなんたってそんなこと、誰も教えてくれなかったんだろう。カスタードクリームと…

ちっぽけな劣等感

近くのコンビニに行かなかったのは、知り合いに会いたくないからだ。どうしてだろう?同級生のことや、近況を話し合うのが嫌だった。お互いそれほど興味はない。共通の話題がそれくらいしかない。もっぱら会うのは、昔から知ってるおばちゃんや、知り合いの…

標準から外れた、愛すべき自分。

「匂いがないこと」が普通とされている。本当にそうなのだろうか。「いろんな体質の人がいること」が普通ではないのかな、と思うんです。もちろん、それは自分が体臭持ちだから、自分を肯定しているだけと思われていいんです。悩みというのは、多くの場合「…

今日はまぁ、選挙に行く。

今日の選挙で、「最高裁判所裁判官国民審査」なるものが、ひっそり同時に行われる。調べてみたらかなりいわくつき。投票用紙に裁判官の名前が書いてあって、辞めさせたい人にバツをつける。罷免させるには、国民からのかなりのバツが必要なようだ。判断材料…

船を漕ぐ

「環境破壊をやめよう」と言うより、自分が環境にいい生活をする方がずっとパワーあることだと思う。前進させることだと思う。自分が興味を持ったことを、できる範囲で、楽しんで取り組めばいい。遠くの海にゴミ拾いにいかなくても、日常生活でできることは…

良いも悪いも流れてく

世の中は何故か続けることがもてはやされている。辞めることは挫折と感じる風潮がある。しかしそれは見方の一面でしかない。パズルのピースに合うように、適材適所があり、それを探している段階だと、ポジティブに捉えることもできる。挫折だと、ネガティブ…

デオドラントと口コミ

わたしは、口コミは当てにならないと思っている。体質は一人一人違う。自分に合うデオドラントは、結局のところ自分の体で試すしかない。人に商品をすすめることが、他の人のためになるとは限らない。それは人によっては効くし、人によっては効かないし、人…

ワキガ会議をしている裏で

ワキガは、本人が気づいていないと思われがちだ。もちろん、自覚していない人もいるだろう。しかし大人になるにつれ、気づくタイミングはそれなりにある。「気づいているなら、匂わないはずだ」と思われるかもしれない。気づいているなら対処してよ、となお…

疑問をもつ

多くの場合、心からやりたいことと、意識がやりたいことは違っている。わたしたちは本心に気づかないまま、あるいは無視して過ごしている。それだけ意識はでしゃばりだ。いや、意識が主役になるよう、教育されてきた。心は、楽しさ、うきうきした気分、した…

自分の体験ー4

どん底にあった時期、家族の愛情に触れた。兄は、いつも話を聞いてくれた。決めつけたり、意見を押しつけず、いいとか悪いとか、こうすべきとか一切言わなかった。兄にはなんでも話せた。金銭的なことは、父に助けられた。わたしは布団にくるまれるように保…

自分の体験ー3

電池が切れたように下降していく。意欲が沸かない。頭の回転が鈍る。朝が辛い。夜になると部屋に篭った。死にたい気分が襲ってくる。鬱の症状と、妙な行動力が共存していた。混合状態だ。夜になると部屋でしくしく泣く。それを払拭するように、その時間にか…

本当の自分に気づく

わたしはある時点からワキガが悪化しました。物心ついたときからそうであった人もいるでしょう。匂いの悩みは、人格形成に大きく関わるように思います。あの出来事があったからこうなった、ではなく、自分の元々の性格のように吸収してしまっているかもしれ…

自分の体験ー 2

25歳、フリーターをしていた頃。長年使っていたデオドラントが効かなくなる。バイト仲間で匂いに反応する人が現れる。自分が匂うことが分かっていて、周囲と過ごさなければいけない時間は、発狂しそうだ。ネットの口コミやレビューを参考に、より効きそうな…

ワキガー自分の体験ー

今まであったことを話したい。その後の精神疾患のことも。わたしにとって、ワキガと精神疾患は、切っても切れない関係だ。ワキガー心ー精神疾患と繋がっており、切り離して語ることはできない。これから記事を書いていくにあたって、まず自分の体験を流して…

ワキガに悩んでいた自分へ。

私はワキガに悩む人にこのブログを書きたい。いろんな方法を試して、それでもダメで、心を崩してしまった人に向けて、特に書きたい。それは過去の自分でもあるからだ。匂いがなくなることを早急に求めている人にとって、このブログは気休めかもしれない。わ…

両極を味わい、寛容になれる。

若い頃、大人をハゲと笑ったり、おばさんとバカにしたりする。そういうことが、誰にでも少なからずあったのではないかと思います。将来自分も年をとる。ハゲる可能性がある。そういうことを微塵も感じない時期でした。与えられたものを、自分の実力みたいに…