お気に入りのデザインの食器で食べる。そんなことが、自分の楽しみだったりする。パンにはパンに合う皿を。ガトーショコラには、ガトーショコラに合う色を。あってもなくてもいいようなもの。心を楽しくさせるのは、案外、そういうものだったりする。無駄と…

実家の住人が入れ替わり立ち代わりした時、住む人によって雰囲気がずいぶん変わるなぁと感じた。父は一見小綺麗だけど雑然としていて、兄は埃っぽかった。家具の配置は変わりないが、家の雰囲気に確かに違いがあった。これはおもしろいことだった。人は空気…

軽躁をいい、鬱を悪い、と思わなくなった。その上下でひとつだ。自分はそういうバランスの取り方をしている。軽躁は気持ちがいい。頭が冴え、体は俊敏だ。アイディアが閃く。重たかったことが、どんどん片付く。睡眠が短くなり、目覚めはすっきりする。多幸…

ベタを飼いはじめた。熱帯魚だ。ペットショップで、小さなビンに入れられていた。じっと見つめあった。飼いやすい魚としてあげられることが多く、名前は覚えていた。それほど可愛いという印象はなかった。しかしその薄オレンジのベタは可愛かったし、他のベ…

朝めざめた時、夢の内容をメモすることを習慣にしている。覚えていられるのはほんの一部で、大半は忘れているように感じる。容量があるのかもしれない。メモをとり始めると、それがいかに忘れやすいかわかる。二度寝すると、クリアだった映像は、泥沼のよう…